本当にあった怖い騒音トラブルの話

騒音トラブル

賃貸住宅やマンション内でもっとも多く報告される住民同士のトラブルは「騒音」に関するものです。
夜中に自分が眠ろうとしているときに、
廊下や隣家でガヤガヤと騒がれるのは誰しも不愉快なものですが、
中にはその不愉快さをこじらせるあまり、
刑事事件にまで発展させてしまった事例もあるので笑い事では済まされません。

実際に裁判となった例でみていくと、2007年12月に愛知県内にある分譲マンション内で、
住民である35歳女性が腹部などを刺されてしまうという傷害事件が起こりました。
逮捕されたのは同じマンションに住む38歳の男性で、
被害者女性の真下の部屋に生活をしていたのでした。

取り調べを受けた時に「以前から上の階からの騒音が気になっていた。事件の日についにキレた」
といったようなことを言っており、動機は身勝手なものではありますが、
それでも社会的に与えた影響はかなり大きなものであったと言えます。
こうした集合住宅内の騒音トラブルの特徴は、最初は些細な気になりから始まるものの、
管理会社や本人に直接訴えても全く相手にされなかったり、
改善が見られない(と、本人的に感じられる)ことにより、
次第にほんの小さな音もストレスに思えてきてしまうということです。
気になり始めると加速度的にイライラはたまっていくものなので、
それがふとしたきっかけで「キレる」という行動になっていってしまうのでしょう。

騒音トラブルと人間関係によるトラブル

ここまで大きな事件でなくても、
賃貸住宅に関する相談を受けているとかなり多くの人から同様のことを相談されます。
しかし残念ながら騒音トラブルは、建物構造だけでなくそこに暮らす住民同士の人間関係も複雑に関係していることが多いので、
決定的で普遍的な対応策があるというわけではありません。
ただ、実際に住民同士で話し合いの場を設けたり、
マンション全体でルール(夜11時以降は洗濯機を回さないなど)を決めることによって解決できた例もあります。

もし管理会社や持ち主として住民から相談を受けたなら、
まず建物の構造についてしっかりと建築基準にそったものかということを調べてみましょう。
中には建築外者が悪質で、本来は最下階にのみ使用するはずの床材を上階に使用していたため、
真下に音が多く伝わるようになってしまっていたという例もあります。
他にも「ウォーターハンマー現象」という水道管設備の状態により、
蛇口を開いただけで大きな騒音が発生してしまうようなこともあります。
まずはどの程度の騒音であるかを確認し、修理・修繕をしていきましょう。