滞納と立ち退きの問題

滞納と立ち退きに関するトラブル

家賃の滞納と立ち退きもよくある不動産トラブルです。
部屋を借りている人は、家賃を払う義務があります。
普通に生活して仕事をしていれば、家賃の支払いは難しいことではありません。
でも病気や失業なので、収入が途絶えてしまうと、
家賃の支払いが難しなり、滞納してしまうこともあります。

今からご紹介するのは、大家さんが相談に来られた例です。
その方は、ご自分の持ち家の一つをある女性に貸していました。
女性は水商売をされている方です。
小さなスナックを一人で切り盛りされていました。
家を借り始めて、最初の2年は家賃ときちんと払っておられたそうです。
しかし不景気の影響か3年目から家賃の支払いが遅れるようになり、
その年の後半の6ヶ月は家賃を滞納されました。

大家さんは家賃を払わないなら、出て行ってもらうという手紙を何回も送ったのですが、
女性はいずれ払うというばかりで、滞納分の家賃を支払おうとしなかったです。
とうとう大家さんの我慢も限界に達し、その年の12月の終わりまでに家賃を払わなかったら、
出て行ってもらうという最終通告の手紙を送りました。
それでも女性は払わず、貸家に居座っていました。

この場合は、あきらかに女性に非があります。
家賃の滞納は法律違反です。
法律の言葉で言えば、不動産賃貸借契約違反になります。
この問題では、多くの判例があります。
そのいずれもが、家賃を2ヶ月から3ヶ月滞納すると、賃貸借契約解除になります。
つまり借りている人は、契約を解除され、その家や部屋から出て行かなければなりません。

家賃滞納による問題

家賃滞納のために、大家さんは非常に腹を立てておられました。
しかし、家賃を支払ってくれれば、その女性はその家から出ていく必要ないと言われました。
家賃滞納も問題ですが、その家賃を回収できないのはもっと問題です。
借りていた人の自己破産などで、家賃が回収できないこともよくあるのです。

私は大家さんの意向をよく理解したうえで、
女性のスナックに行って、家賃を払ってくれるように頼みました。
強制的に家を出てもらう前に、もう一度頼んでみたのです。
それでも、その女性は滞納分の家賃を支払わずに、その家に居座っていました。
仕方がないので、裁判を起こす手続きをして、
女性は強制的にその家から立ち退きになりました。
家賃の滞納を続け、居座る場合には、立ち退きになるのは仕方がありません。
裁判所の判決が出たら、家主は、貸借人を有無を言わさずに立ち退かせることができます。
このプロセスを専門的な言葉で、強制執行といいます。