ゼロゼロ物件

格安のゼロゼロ物件に注意

ゼロ敷金0円、礼金0円で借りられる賃貸物件はゼロゼロ物件と呼ばれ、格安なので人気が高かったのですが、一方でトラブルが多発し社会問題となりました。

部屋の借り換えや引っ越しにはお金がかかります。
引っ越し代はもちろんのこと、部屋を借りるときの敷金と礼金、不動産会社への仲介料も合わせると大きな出費です。

この出費が大きく減らせるのが、ゼロゼロ物件です。
しかし、ゼロゼロ物件で発生したトラブルは深刻なものでした。

国土交通省のヒアリング調査によると、ゼロゼロ物件で部屋を借りた人からの相談内容で最も多かったのが、家賃の支払いが遅れたときの強硬な催促です。
このほかにも、勝手にカギを交換して部屋に入れなくされた、違約金として高額のお金を請求された、無断で部屋の中に入って持ち物を処分された、強制的に退去させられたなどの相談が寄せられています。

(参考サイト)
▼国土交通省
家賃債務保証業務の適正な実施の確保の要請等について

ゼロゼロ物件は法律違反の可能性も

国土交通省ではこのような事態を重く見て、日本賃貸住宅管理協会に宛てて、このような契約は法令違反に当たる可能性があるとして法令を守るよう求める要請書を提出しました。

滞納があった場合の強硬な督促は、名誉棄損罪や民事上の問題がある可能性が考えられます。
また、賃貸物件への立ち入りは住居侵入罪などに問われることもあり、借り手の意思に反して勝手にカギをかけることも、民事上の不当行為となる可能性があります。

そして違約金として高額なお金を請求するのも違法です。
6万円の家賃でゼロゼロ物件を借りていたAさんは、たった1日家賃の支払いが遅れただけで、違約金として2万円の支払いを求められました。
家賃などの遅延損害金は法律で、年に14.6%までと決められています。
1日の遅延に対して2万円の損害金を請求するのは違法です。

ゼロゼロ物件は安いからと喜んで入居しても、その後のトラブルで住む家がなくなったり、自分の財産が勝手に処分されたりするリスクがあります。

安い物件の契約は、慎重に

慣例的な習慣である礼金を0円としているところは別として、敷金まで0円で貸し出している場合は、しっかりと契約書を確認し、慎重に判断してから借りないと大変なことになります。

借りている人は賃貸物件のつもりで契約していても、悪質な業者ではカギの一時使用という名目で契約書を作成している場合があります。
このためたった1日の家賃滞納でも、違約金を請求する権利があると主張して、違法なお金を取り立てようとするのです。

安い物件には必ず何らかの理由があります。
不安や疑問に感じたら、遠慮なく仲介会社に質問をしましょう。
そして、納得の行く説明が得られてから賃貸契約を交わすことをおすすめします。